まずは、開発している製品の製品戦略と製品特性を元に品質特性に従い定義する。これにより目指すべき品質(To Be)が可視化するのだ。
ここで言っている製品戦略とは、この製品の売りが何かということである。この製品の売りは一新したユーザビリティによる使用性なのか、それとも利用者の効率性を高めたことなのか。それを定義することでこの製品において重点的にテストすべき項目が可視化されるはずである。
一方、製品特性とは個別の製品に対する定義ではなくある商品カテゴリ全般における特性である。例えば医療機器などでは、いかに製品戦略上で使用性に重きを置いたとしても、信頼性に対するテストは絶対に重要視すべきものとなるはずである。この2つを定義することにより、今開発している製品で重点的にテストすべき項目が可視化される。
図6を見ていただきたい、これは今開発している製品の製品戦略と製品特性を品質特性に従い5段階に数値評価したものである。この図から、開発対象製品の製品戦略として運用性、習得性、理解性などの使用性を重視していることが分かる。また、製品上の特性から成熟性、障害許容性などの信頼性を重視する必要があることも分かる。この2つの定義から、開発対象製品の目指すべき品質が明らかになる。
これを作成するにあたっては、製品を企画している部署も巻き込んで実施すべきである。開発者と企画者の認識は往々にして相違があるからだ。
図6:目指すべき品質レーダーチャート類

>> -08- STEP2 現在のテスト項目や工数から現状の品質(As Is)を可視化する
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─ Index ─
-01- はじめに
-02- ソフトウェアの不具合が企業の存続に関わる大問題に発展
-03- 製品開発費の4割超をソフトウェア開発費が占める
-04- 品質の確保を阻む開発現場の現状
-05- 国際的なソフトウェア品質の定義
-06- ソフトウェアテストの戦略的リソース配分
-07- STEP1 開発している製品の製品戦略や製品特性を元に目指すべき品質(To Be)を定義する
-08- STEP2 現在のテスト項目や工数から現状の品質(As Is)を可視化する
-09- STEP3 目指すべき品質と現状の品質のGAP からテスト項目やリソース配分を検討する
-10- まとめ