次に現在実施している、もしくは実施しようとしているテスト項目やテスト工数を元に品質特性に従い定義する。これにより現状の品質(As Is)が可視化されるはずである。
テスト自体は、複数の品質特性を一つのテスト項目で確認するケースも多くあり、品質特性にマッピングすることは簡単ではないと思われる。ただ、これを定義することは、テスターにこのテスト項目では何をテストするのかを明確にすることにも繋がるので、ぜひ実施していただきたい。
図7を見ていただきたい。これは現在テストしていた項目と工数を元に、どの品質特性に対してどれくらい工数を割いたかを5段階で数値評価したものである。この図から、開発対象製品のテストに当たって、安定性や試験性などの保守性を重点的にテストしていたことが分かる。一方、運用性、習得性、理解性などの使用性に対するテストはあまり実施されていないことも分かる。
現状の品質を定量化すると意外と偏ったテストを実施していていることや、テスト項目の抜け漏れなどに気づく可能性もある。また、確認すべき項目が明確になると普段何気なく実施していたテストもテスターの意識も変わり品質の向上に寄与するものである。
図7:現状の品質 レーダーチャート

>> -09- STEP3 目指すべき品質と現状の品質のGAP からテスト項目やリソース配分を検討する
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─ Index ─
-01- はじめに
-02- ソフトウェアの不具合が企業の存続に関わる大問題に発展
-03- 製品開発費の4割超をソフトウェア開発費が占める
-04- 品質の確保を阻む開発現場の現状
-05- 国際的なソフトウェア品質の定義
-06- ソフトウェアテストの戦略的リソース配分
-07- STEP1 開発している製品の製品戦略や製品特性を元に目指すべき品質(To Be)を定義する
-08- STEP2 現在のテスト項目や工数から現状の品質(As Is)を可視化する
-09- STEP3 目指すべき品質と現状の品質のGAP からテスト項目やリソース配分を検討する
-10- まとめ