最後に定量化した目指すべき品質定義(ToBe)と現状の品質定義(As Is)を比較する。目指すべき品質定義と現状の品質定義が等しければ、計画通りテストを実施し、目指すべき品質を作り込めばよい。もし、大きな差異があるならば、テスト項目やテストリソースの見直しを検討してみよう。
図8を見ていただきたい、これは製品戦略、製品特性から導き出した目指すべき品質と現状のテスト項目やテスト工数から導き出した現状の品質とを重ね合わせたものである。
この図から、安定性や試験性などの保守性に対して過剰にテストしている可能性があることや、運用性、習得性、理解性などの使用性に対してテストが足りていない可能性があることが分かる。これを元に保守性のテストにかけていたリソースを使用性にかけることを検討することができる。
目指すべき品質と現状の品質の間で差異が生じる原因としては、以下のようなことが考えられる。
目指すべき品質と現状の品質の可視化を行ってはじめて、実効性の高い打ち手が見えてくるのだ。
図8:目指すべき品質と現状の品質 レーダーチャート

>> -10- まとめ
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─ Index ─
-01- はじめに
-02- ソフトウェアの不具合が企業の存続に関わる大問題に発展
-03- 製品開発費の4割超をソフトウェア開発費が占める
-04- 品質の確保を阻む開発現場の現状
-05- 国際的なソフトウェア品質の定義
-06- ソフトウェアテストの戦略的リソース配分
-07- STEP1 開発している製品の製品戦略や製品特性を元に目指すべき品質(To Be)を定義する
-08- STEP2 現在のテスト項目や工数から現状の品質(As Is)を可視化する
-09- STEP3 目指すべき品質と現状の品質のGAP からテスト項目やリソース配分を検討する
-10- まとめ